ニキビが治っても「跡が残る」「赤みや色素沈着が消えない」「凹凸が気になる」と悩む方は少なくありません。
ニキビ跡は自然に消えにくく、タイプによって原因や治療法が異なります。
誤ったセルフケアや紫外線で悪化することもあります。
本記事では、ニキビ跡が残る理由やタイプ別の特徴美容医療での治療法自宅でのケアを解説します。
自分に合った方法を知り、効率よく改善を目指しましょう。

ニキビ跡が治らない理由

ニキビの跡がなかなか消えないのにはいくつかの理由があります。
まず、炎症が慢性化すると皮膚のターンオーバーが乱れ、色素沈着や瘢痕(はんこん)が残るリスクが高まります。
さらに、紫外線や摩擦、間違ったスキンケアによって色が濃くなったり、治りにくくなるケースもあります。
適切なケアがなされないまま放置されると、そのダメージが定着し慢性的な悩みとなってしまいます。

悩み別に選ぶ!ニキビ跡に合った治療法

ニキビ跡は一括りにできるものではなく、タイプによって原因や最適な治療法が異なります。
ここでは、先述した代表的なニキビ跡のタイプそれぞれに効果的な美容医療を分かりやすくご紹介します。

クレーター状(陥没型)|肌が凹んで見えるニキビ跡

炎症が真皮層まで及んで組織が破壊されることで、皮膚が陥没してしまう状態です。
自然治癒では改善しにくく、肌の凹凸が目立ちやすいため、美容医療での治療が必要になるケースが多いです。
ターンオーバーだけでは回復しにくく、美容治療が有効です。

おすすめの施術

  • ダーマペン
    微細な針で皮膚に刺激を与え、コラーゲンの再生を促します。
    凹凸改善に定評あり。
  • ポテンツァ(ニードルRF)
    高周波とマイクロニードルを組み合わせ、皮膚深層から肌を再構築します。
    クレーターへの効果が高く、薬剤導入でさらに改善が期待できます。
  • フラクショナルレーザー
    極小の点状レーザーで皮膚に微細なダメージを与え、肌の再生を促す施術。
    傷んだ皮膚を入れ替えるように新しい細胞を作り出すことで、凹凸のある肌をなめらかに整えます。

色素沈着・赤み|ニキビ跡は平らだけど色が残ってしまう

ニキビ後の跡は、炎症によるメラニン沈着や毛細血管の拡張が原因で起こります。
茶色っぽい色素沈着や赤みとして残り、赤みは通常6〜12週間で自然に改善しますが、肌質やケアによっては長引くこともあります。
時間とともに薄くなる場合もありますが、医療的な治療を受けることで早期改善が期待できます。

おすすめの施術

色素沈着ニキビ跡+新しいニキビ|混在タイプ

ニキビ跡の色素沈着が残りつつ、新しいニキビも繰り返しできてしまうタイプです。
炎症によるメラニン沈着と毛穴環境の乱れが同時に存在するため、治療は「新しいニキビの予防」と「跡の色素改善」を並行して行う必要があります。

おすすめの施術

  • ミラノリピール・ケミカルピーリング
    古い角質を取り除き、毛穴詰まりや皮脂分泌をコントロール。
    新しいニキビの予防に加え、ターンオーバー促進で色素沈着を薄くする効果も期待できます。

治療選びのポイントと注意点

悩みの種類に応じて最適な治療を選ぶことが大切です。
ダウンタイムや施術の相性には個人差があるため、医師とのカウンセリングを重視しましょう

すべての治療には「継続」と「自宅ケアの徹底」が効果を左右します。

おうち美容のコツと治療後の注意ポイント

美容医療後の肌は非常にデリケートです。
施術の効果を最大限に引き出し、副作用や色素沈着を防ぐためにも、日々のケアが重要です。
症状ごとの悩みに応じたスキンケア・内服薬をうまく取り入れて、より早く、よりきれいな回復を目指しましょう。

ダウンタイムの症状と対策

治療後の肌には赤み・ヒリつき・乾燥・かさぶたなどの反応が現れることがあります。
これらは肌の再生過程でよく見られるもので、以下のケアが効果的です。

  • 冷却ケア:赤みや火照りがあるうちは、保冷剤や冷たいタオルでやさしく冷やしましょう。
  • 保湿:バリア機能が低下しているため、低刺激で保水力の高いクリームやジェルでしっかり保湿を。
       セラミド・ヒアルロン酸配合のものがおすすめです。
  • 摩擦NG:洗顔やスキンケア時の摩擦NG。こすらず、やさしいタッチで。

日常ケア:紫外線対策は最重要

治療後の肌は炎症後色素沈着(PIH)が起こりやすいため、日焼け対策は徹底が必要です。

  • 日焼け止め:SPF30〜50・PA+++以上のものを毎日使用しましょう。
    紫外線吸収剤よりも刺激の少ない紫外線散乱剤(ノンケミカル処方)がおすすめです。
  • 帽子・マスク・日傘:外出時は物理的なガードも効果的です。

自宅ケア:悩み別おすすめ成分 

それぞれのニキビ跡タイプや悩みに応じて、スキンケアアイテムを選ぶことで回復をサポートできます。

クレーター・凹凸が気になる方

  • レチノール(ビタミンA誘導体):コラーゲン生成を促進し、ターンオーバーを整える
    おすすめコスメ
    ガウディスキン デュアルレチノライト 8,580円
  • ナイアシンアミド:肌の弾力・ハリ感アップ、皮脂抑制にも効果

色素沈着・くすみが残る方

  • ビタミンC誘導体:メラニンの還元・抑制作用があり、色素沈着予防に◎
    おすすめコスメ
    ゼオスキン シーセラム 15,840円
  • トラネキサム酸:抗炎症作用・美白効果があり、内服・外用ともに有効
    おすすめコスメ
    プラスリストア TAホワイトクリームMD 2,750円

赤みがなかなか引かない方

  • アラントイン、パンテノール:抗炎症・鎮静効果で敏感肌にも優しい
  • CICA(ツボクサエキス):肌の修復と鎮静に定評あり
    おすすめコスメ
    PDRN CICA コットンマスク 1,980円

内服薬の活用(※医師の判断が必要です)

皮膚の内側からのサポートとして、内服薬を併用するのも有効です。

目的推奨成分・薬効果
色素沈着の改善トラネキサム酸/ビタミンC美白・抗炎症
肌再生の促進ビタミンB2・B6・亜鉛肌の代謝を促進し、炎症を抑える
体内からの抗酸化L-システイン/グルタチオンターンオーバー促進・くすみ予防

ケアの基本は「守りの美容」

治療後は「攻めの美容」よりも、守りの美容=肌を守りながら育てるケアが鍵になります。
過度なスキンケアや、美容成分の重ね塗りは逆効果になることも。
肌状態をよく観察しながら、無理のないケアを続けましょう。

まとめ

ニキビ跡はその性質(凹凸・赤み・色素沈着)に応じたアプローチが重要です。
再生促進・色調改善・ターンオーバー促進など、目的に合わせた施術を選び、複数回の継続施術と適切なケアが効果を高めます。
セルフケアとの組み合わせで、より健康的な美肌へと導きましょう。

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