ニキビが治ったあとも肌に凹凸が残り、「このクレーターは治療できるの?」「どの方法を選べばいいの?」と悩む方は少なくありません。
ニキビ跡のクレーターは、炎症によって肌の深い部分までダメージが及ぶことで生じます。赤みや色素沈着とは異なり、スキンケアだけで目立ちにくくするのが難しいケースもあります。
この記事では、ニキビ跡のクレーターの種類や原因、主な治療法、治療回数や費用の目安を解説します。治療を検討する前に、自分の肌状態を知るための参考にしてください。
ニキビ跡のクレーターの種類とは?

クレーター状のニキビ跡は、凹み方によっていくつかの種類に分けられます。見た目が似ていても、深さや広がり方によって向いている治療は異なります。
まずは、代表的な3つのタイプを見ていきましょう。
アイスピック型
アイスピック型は、毛穴を針で刺したような細く深い凹みが特徴です。表面上は小さく見えても、真皮の深い部分までダメージが及んでいるケースがあります。
深さがあるため、肌表面だけに働きかける治療では変化を感じにくいこともあります。
複数回の施術や、ほかの治療との組み合わせを検討することが多いタイプです。
ボックスカー型
ボックスカー型は、四角く縁がはっきりした凹みが特徴です。浅いものから深いものまで幅があり、頬などにまとまって見られることがあります。
凹みの輪郭が目立つため、光の当たり方によって肌の凹凸が強調される場合もあるでしょう。
深さや範囲によって、ダーマペンやレーザーなどの治療が検討されます。
ローリング型
ローリング型は、肌がなだらかに波打つような凹凸が広がるタイプです。皮膚の下で組織が引きつれることで、表面にゆるやかな凹みとして現れます。
境界がはっきりしないため、毛穴の開きや肌のたるみと見分けにくいこともあるでしょう。
広範囲に出ることが多く、肌全体の質感を整える治療が選ばれる場合があります。
ニキビ跡のクレーターができる原因

ニキビ跡のクレーターは、ニキビの炎症や誤った対処によって肌の深い部分が傷つくことで起こります。
ここでは、クレーターが残りやすくなる主な原因を解説します。
炎症の強いニキビを繰り返した
赤ニキビや黄ニキビなどの炎症性ニキビを繰り返すと、皮膚の内部にダメージが蓄積されます。
炎症が長く続くほど周囲の組織にも影響が及び、治ったあとに凹みとして残ることがあります。
特に、同じ場所に何度もニキビができる場合は、クレーターにつながるリスクが高まるでしょう。早い段階で炎症を抑える対応が求められます。
肌の真皮層までダメージが及んだ
ニキビの炎症が表皮だけでなく真皮層にまで達すると、肌の土台となるコラーゲンやエラスチンが損傷を受けます。
真皮層は自然な回復に時間がかかるため、十分に修復されないまま凹みが残ることがあります。
クレーターがスキンケアだけで改善しにくいのは、肌表面ではなく深い層のダメージが関係しているためです。
ニキビを潰して悪化させた
ニキビを無理に潰すと、炎症が広がったり、皮膚組織を傷つけたりする原因になります。指や爪についた雑菌が入り込むと、赤みや腫れが強くなることもあります。
一時的に膿が出て治ったように見えても、内部ではダメージが残っているケースもあるでしょう。
自己処理は避け、炎症がある段階で適切な治療を受けることが重要です。
ニキビ跡のクレーター治療のおすすめ方法

ニキビ跡のクレーター治療には、針やレーザー、高周波などを用いる方法があります。
それぞれ作用の仕組みやダウンタイムが異なるため、肌状態や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。主な治療法を紹介します。
ダーマペン
ダーマペンは、極細の針で肌に微細な穴を開け、肌が修復される過程を利用する治療です。
コラーゲン生成を促し、凹凸や肌質の改善を目指します。比較的幅広いニキビ跡に用いられ、薬剤導入と組み合わせることもあります。
施術後は赤みやヒリつきが出ることがあるため、大切な予定の前は施術時期を調整しましょう。
ポテンツァ
ポテンツァは、マイクロニードルと高周波を組み合わせた治療です。針で肌に刺激を与えながら高周波エネルギーを届け、皮膚の引き締めやコラーゲン生成を促します。
クレーターだけでなく、毛穴や肌の質感が気になる方に選ばれることもあります。
薬剤を同時に導入できる場合もあり、目的に応じて治療内容を調整することが可能です。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、皮膚に点状の熱エネルギーを加え、肌の再生を促す治療です。
古い組織の入れ替わりを促しながら、コラーゲン生成をサポートします。
凹凸が目立つニキビ跡に用いられることがありますが、赤みや皮むけなどのダウンタイムが出る場合もあります。施術後は保湿や紫外線対策を丁寧に行いましょう。
その他の治療
クレーターの種類によっては、サブシジョンやTCAクロス、ケミカルピーリングなどが検討されることもあります。
サブシジョンは、皮膚下の癒着にアプローチする治療で、ローリング型に用いられる場合があります。
TCAクロスは、深い凹みに薬剤を塗布する方法です。単独ではなく、複数の治療を組み合わせて進めるケースもあります。
ニキビ跡のクレーター治療は何回必要?

クレーター治療は、1回で大きく変化するというより、肌の反応を見ながら段階的に進める治療です。
必要な回数は凹みの深さや範囲、選ぶ治療法によって異なります。ここでは目安を解説します。
軽度の場合の目安
浅いクレーターや範囲が限られている場合は、3〜5回程度の施術が目安になることがあります。
軽度であっても、1回で平らな状態を目指すのではなく、肌の質感を少しずつ整えるイメージです。
治療後の赤みや乾燥の出方にも個人差があるため、経過を見ながら回数を調整します。早めに始めることで、治療方法の選択肢が広がる場合もあるでしょう。
中等度から重度の場合の目安
深いクレーターや広範囲に凹凸がある場合は、5〜10回以上の治療を検討することがあります。
アイスピック型のように深いタイプでは、複数の治療を組み合わせながら時間をかけて進めるケースもあります。
見た目の変化は少しずつ現れるため、短期間で判断しないことが大切です。肌の反応を確認しながら、長期的な視点で取り組みましょう。
治療間隔の目安
ダーマペンやポテンツァ、フラクショナルレーザーなどは、肌の回復期間を考慮して1〜2か月程度の間隔を空けることが一般的です。
間隔を詰めすぎると、赤みや乾燥などの負担が残る可能性があります。施術後の肌が落ち着いてから次の治療へ進むことで、無理のない計画を立てやすくなるでしょう。
予定や季節も考慮して、治療間隔を調整しましょう。
ニキビ跡のクレーター治療にかかる費用

クレーター治療は自由診療となることが多く、治療法や施術範囲によって費用が異なります。
1回あたりの料金だけでなく、必要回数や追加費用まで確認しておくと安心です。ここでは費用の見方を解説します。
治療法ごとの費用相場
ダーマペンは1回あたり1〜3万円程度、ポテンツァは3〜10万円程度、フラクショナルレーザーは1〜5万円程度が目安です。
施術範囲が全顔か部分的か、薬剤導入を行うかによっても料金は変わります。料金だけで比較すると、必要な施術内容が含まれていない場合もあります。
費用を見る際は、治療内容やアフターケアまで含めて確認しましょう。
保険適用の有無
ニキビ跡のクレーター治療は、美容目的の治療として扱われることが多く、健康保険の適用外となるのが一般的です。
一方で、炎症性ニキビの治療は保険診療の対象になる場合があります。現在のニキビを治す治療なのか、残った凹凸を改善する治療なのかで費用区分が変わります。
受診前に自由診療の料金体系を確認しておくと安心です。
総額を確認するポイント
治療費を確認するときは、1回分の料金だけでなく、必要回数を含めた総額で考えることが大切です。
初診料、再診料、麻酔代、薬剤代、アフターケア用品などが別途かかる場合もあります。複数回コースを選ぶ場合は、途中で治療内容を変更できるかも確認しておきましょう。
見積もりを出してもらうと、費用面の不安を減らせます。
ニキビ跡のクレーター治療の選び方

クレーター治療は、治療名だけで選ぶのではなく、凹みの種類や生活への影響、予算をふまえて検討する必要があります。
ここでは、後悔しないための選び方をご紹介します。
クレーターの種類に合わせて選ぶ
アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型では、適した治療法が異なります。
深い凹みにはピンポイントでアプローチする治療、広範囲の凹凸には肌全体の再生を促す治療が検討されることがあります。
複数のタイプが混在しているケースも少なくありません。自分の肌を正しく見極めたうえで、治療方針を立てることが望ましいです。
ダウンタイムの長さで選ぶ
クレーター治療では、赤み、腫れ、皮むけ、ヒリつきなどが出ることがあります。ダウンタイムの長さは治療法や出力、肌質によって異なります。
仕事や学校、人と会う予定がある方は、施術後にどの程度休みを取れるかを考えて選びましょう。
短いダウンタイムを重視するのか、変化の実感を優先するのかによって向いている治療は変わります。
費用と通院回数で選ぶ
クレーター治療は複数回の通院が必要になることが多いため、費用と通院回数のバランスを考える必要があります。
1回あたりの料金が抑えられていても、回数が増えると総額が高くなる場合があります。反対に、1回の費用が高めでも通院回数を抑えられるケースもあるでしょう。
無理なく続けられる計画かどうかを確認しましょう。
ニキビ跡のクレーター治療を受けるときの注意点

クレーター治療は、治療前後の過ごし方や期待値の持ち方によって満足度が変わります。
治療を受ける前に知っておきたい注意点を解説します。
1回で完全に治るとは限らない
ニキビ跡のクレーター治療は、凹凸を少しずつ目立ちにくくすることを目指す治療です。1回の施術で肌が完全に平らになるとは限りません。
深いクレーターや長年残っている凹みは、複数回の施術が必要になることがあります。
治療前に期待できる変化や限界を確認しておくと、施術後のギャップを防ぎやすくなります。
治療後は紫外線対策を徹底する
治療後の肌は一時的に刺激を受けやすく、乾燥や赤みが出ることがあります。この状態で紫外線を浴びると、色素沈着につながる可能性があります。
日焼け止めを塗るだけでなく、帽子や日傘も活用しましょう。施術後しばらくは強い日差しを避け、保湿を丁寧に行うことも必要です。
紫外線対策は治療後の肌を守るためにも欠かせません。
ニキビがある場合は先に炎症を抑える
炎症性ニキビが残っている状態でクレーター治療を始めると、新しいニキビ跡が増えたり、肌への負担が大きくなったりすることがあります。
まずはニキビの炎症を抑え、肌を落ち着かせてから凹凸治療に進む流れが一般的です。
現在のニキビと過去のニキビ跡では治療の目的が異なるため、優先順位を整理して進めることが大切です。
治療実績のあるクリニックを選ぶ
クレーター治療では、凹みの種類や深さを見極めたうえで治療法を選ぶ必要があります。
治療実績のあるクリニックでは、症状に合わせた提案を受けやすく、リスクや費用についても事前に確認できます。
カウンセリングでは、症例写真の有無、ダウンタイム、必要回数、追加費用を確認しましょう。納得してから治療を始めることが重要です。
ニキビ跡のクレーター治療に関するよくある質問

ここでは、ニキビ跡のクレーター治療を検討している方から多い疑問を解説します。
治療前の不安を整理するために確認しておきましょう。
ニキビ跡のクレーターはセルフケアで治せますか?
保湿や紫外線対策などのセルフケアで肌の状態を整えることはできます。
ただし、すでに凹みとして残ったクレーターをセルフケアだけで改善するのは難しいとされています。
市販の化粧品で肌表面の乾燥やざらつきが整うことはありますが、真皮層のダメージには医療的なアプローチが必要になる場合があるでしょう。
クレーター治療は痛いですか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、針やレーザーを使う治療ではチクチクした刺激や熱感を伴うことがあります。
多くの施術では麻酔クリームを使用できる場合があり、痛みを抑えながら受けられることもあります。
痛みに不安がある方は、カウンセリング時に麻酔の有無や施術中の感覚について確認しておくと安心です。
クレーター治療後にメイクはできますか?
メイクを再開できる時期は治療法によって異なります。施術当日から可能な治療もありますが、赤みや皮むけが出る場合は翌日以降まで控えることがあります。
施術直後の肌は刺激を受けやすいため、無理にメイクで隠そうとせず、医師の指示に従いましょう。
再開後は低刺激のアイテムを選ぶと肌への負担を抑えられます。
ニキビ跡のクレーター治療は皮膚科と美容皮膚科のどちらがよいですか?
炎症中のニキビ治療を目的とする場合は、一般皮膚科が選択肢になります。
一方、すでに残ったクレーターの改善を目指す場合は、ダーマペンやポテンツァ、レーザーなどを扱う美容皮膚科で相談するケースが多く見られます。
現在のニキビを治す段階なのか、跡を目立ちにくくする段階なのかによって選ぶ先が変わるでしょう。
ニキビ跡のクレーター治療は肌状態に合う方法を選ぼう

ニキビ跡のクレーターには、アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型があり、凹みの深さや広がり方によって適した治療法が異なります。
治療回数や費用も一人ひとり変わるため、まずは自分の肌状態を正しく知ることが大切です。また、現在もニキビがある場合は、クレーター治療よりも炎症を抑える治療を優先することがあります。
治療の順番を誤ると、新たなニキビ跡が増える可能性もあるため、肌全体の状態をふまえた計画が必要です。
デイリースキンクリニックでは、ニキビ跡の状態や肌質に合わせて、治療方法を提案しています。クレーター状のニキビ跡でお悩みの方は、まずはカウンセリングでご相談ください。
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