美容医療に関心がある方の中には、美容内服薬やサプリメントを勧められたものの、継続に迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、「本当に効果があるのか分からない」「外用のスキンケアだけで十分では?」といった声も少なくありません。

美容内服は即効性こそありませんが、体の内側からじっくり肌を整えるサポート役として効果が期待できます。
そのため、変化を実感しにくいこともありますが、肌質や悩みに合った内服を継続することで、肌の土台を整え、美容施術や外用薬の効果を高めることも期待できます。

今回は、美容内服の役割含まれる成分よくある疑問効果が出るまでの期間生活習慣との関係美容サプリメントとの違いなどを詳しく解説していきます。

美容内服とは

美容内服とは、主にシミやくすみ、肝斑にきび、肌荒れといった皮膚トラブルの予防や改善を目的として処方される内服薬のことです。
美容クリニックや皮膚科で処方されることが多く、市販のサプリメントでは補いきれない有効成分を、体の内側から効率的に取り入れることができます。

皮膚のターンオーバーやメラニンの生成、炎症などに関与する成分を補うことで、肌の状態を安定させ、トラブルを予防しやすくなります。
レーザー治療と比べて即効性はありませんが、肌質改善やトラブルの再発予防という点で継続的な効果が期待できます。

なぜ「美容内服はいらない」と思われてしまうのか

美容内服薬は飲んですぐに効果が実感できるものではないため、「意味がないのでは」と思われてしまうことがあります。
実際、効果を感じるまでにある程度の期間が必要なため、途中でやめてしまう方も少なくありません。

また、市販の美容サプリメントと混同されることも多く、「飲んでも変わらなかった」という過去の経験が誤解につながっているケースもあります。
効果を得るには、正しい用量・用法で体質や肌質に合った成分を継続的に取り入れることが大切であり、医師の管理のもとでの内服が重要です。

美容内服に含まれる主な成分

美容内服薬には、肌の悩みに応じてさまざまな成分が組み合わされます。
代表的な成分をご紹介します。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、抗炎症作用とメラニン生成の抑制作用を併せ持ち、肝斑や色素沈着に対して有効とされています。
プラスミンという酵素の働きを抑えることで炎症を鎮め、メラニンの過剰な生産を防ぎます。
肝斑だけでなく、赤みや肌荒れの予防にも有用です。

L-システイン

L-システインは、アミノ酸の一種で、皮膚の代謝を整えながらメラニンの排出を促進します。
紫外線によってできたメラニン色素の蓄積を防ぐため、美白目的で使われることが多く、肌の明るさを保つサポート成分として重要です。

ビタミンC

ビタミンCは、水溶性のビタミンで強い抗酸化作用を持ちます。
活性酸素の除去により肌老化を防ぐだけでなく、チロシナーゼという酵素の働きを抑えてメラニンの生成を防ぎます。
コラーゲンの合成にも必要な栄養素で、肌のハリや弾力維持にも関与します。

ビタミンB群

ビタミンB群は、皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素の総称で、特にB2やB6は皮脂分泌の調整、角化異常の改善、炎症の抑制に効果があります。
にきびや肌荒れの治療によく用いられ、肌トラブルを繰り返しやすい方に処方されることが多い成分の一つです。

グルタチオン

グルタチオンは、肝臓で合成されるトリペプチドで、強力な抗酸化作用があります。
体内の解毒作用を助け、メラニンの合成を抑える働きもあるため、くすみや疲れた印象の改善に有効です。
点滴として使用されることもありますが、内服でも効果が期待されています。

効果を実感するまでの期間

美容内服の効果が現れるまでには、一定の時間が必要です。
肌のターンオーバー周期は通常28日程度ですが、年齢や生活習慣によって遅れることがあります。
そのため、内服の効果を感じるには少なくとも2~3か月の継続が推奨されています。

実際には、3か月から半年程度継続してようやく明らかな変化が現れたと感じる方が多く、肌質改善を目指す場合は長期的な視点で内服を取り入れることが望まれます。

一方で、疲れにくくなった、肌荒れしにくくなったなど体調面の変化を早期に実感する方もいます。
目に見える変化だけでなく、肌の基礎を整える過程であることを理解し、継続することが大切です。

 普段の生活習慣も重要な要素に

美容内服の効果を最大限に引き出すためには、日々の生活習慣も大きく関係します。
どれほど効果的な成分を内服していても、睡眠不足、栄養の偏り、喫煙、過剰な飲酒といった生活習慣が続いていると、肌の回復力が低下し、内服の効果を十分に得られないことがあります。

規則正しい生活を心がけ、バランスの良い食事や質の良い睡眠を取ることが、美容内服の効果を十分に発揮させるための基盤となります。
特にストレスはホルモンバランスに影響し、肌荒れやくすみの原因となるため、日常のリズムを見直すことも治療の一環といえます。

美容内服とサプリメントの違い

美容内服薬と市販の美容サプリメントは、一見似ているようで実際には大きな違いがあります。
最も大きな違いは、医師の診察や処方に基づいて使用される医薬品か否かという点です。

美容内服薬は、医師が症状や体質に合わせて処方するため、有効成分の含有量が高く、エビデンス(科学的根拠)に基づいて設計されています。
一方で、サプリメントはあくまで健康食品であり、薬機法上、病気の治療や予防を目的とするものではありません。

また、美容内服薬は飲み合わせや副作用についても医師の管理下で使用されるため、安全性の面でも信頼性が高いといえます。
美容目的で確実な効果を得たい場合は、サプリメントではなく医師による内服薬の処方を受けることをおすすめします。

美容内服が向いている人

内服 効果ある

美容内服はすべての人に必要なわけではありませんが、以下のような悩みがある方には特におすすめです。

  • 肝斑や色素沈着が気になる方
  • くすみやトーンの乱れを感じる方
  • 肌の調子を安定させたい方
  • 肌荒れやにきびを繰り返しやすい方
  • 外用薬やスキンケアでは限界を感じている方

また、美容施術を受けた後の肌の安定を図る目的や、再発予防のためにも内服を併用するケースが増えています。
外からのケアと内側からのアプローチを組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
美容内服は、すぐに結果が見えるものではありませんが、肌質そのものを整え、安定させるために重要な役割を果たします。
シミやくすみ、肝斑といった色素トラブルだけでなく、肌荒れやにきび、全体的な肌のくすみ感など、さまざまな肌悩みに対応する内服薬があります。

効果をしっかりと実感するためには、適切な成分の選択、継続的な服用、そして生活習慣の見直しが必要です。
外からのスキンケアや美容施術だけに頼るのではなく、体の内側から肌を支える治療として、美容内服を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

当院おすすめの内服セット

デイリースキンクリニックでは、スーパー美肌内服セットをご用意しております。

  • ユベラ(ビタミンE)90錠
    抗酸化作用と血行促進により、肌のターンオーバーを正常化し、シミや色素沈着の改善
  • トラネキサム酸 90錠
    メラニン生成を抑制し、抗炎症作用もあるため、肝斑やニキビ跡の改善
  • ワカサプリ for Pro.ビタミンC 2,000mg 1箱
    シナールの約3.3倍のビタミンCを含み、メラニン生成の抑制やコラーゲン合成の促進をサポート

こちらの内服セットが
1ヶ月: 6,000円(税込)
2ヶ月:11,000円(税込)
3ヶ月:16,000円(税込)にて販売中です。

医薬品ですので科学的根拠に基づいて効果が実証されているお薬です。

美容内服 ユベラ トラネキサム酸 ワカサプリ


何を飲めばよいか分からない方、内服が自分に合っているか不安な方は、ぜひ一度クリニックで相談してみてください。
当院の医師があなたの肌状態に合わせた最適なプランをご提案します。

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